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焼肉で牛肉のおすすめ部位は？
焼肉と一口に言っても、メニューを見てみると多種多様な「部位」があり、いつも最初に何を食べようか、と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。この記事ではおすすめの部位、特に最初に食べるべき焼肉のメニュー（部位）を紹介したいと思います。
焼肉に行きなれている人の中には「やっぱり最初はタン」と、タンを最初に食べることを決めている人もいると思います。そういう方には、たまには別の部位から食べて見るきっかけとなれば幸いです。
牛肉の部位とは
牛肉は「食肉小売品質基準」によって、１１種類の部位に分けられています。焼肉店などではさらに細かく分類しており、その数はおよそ２５種類程度となっています。
「ローストビーフ」という牛肉をじっくり焼いた料理で使われる「ロース」という部位を例に挙げてみます。ロースは大きく分けて「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」の３種類があります。その中でも「肩ロース」の一部である「ザブトン（またはハネシタ）」という部位は「希少部位」と呼ばれ、一頭の牛からわずか１キロ程度しか取れないと言われています。「肩ロース」は程よくサシと歯ごたえがあり、薄切りにしてすき焼きなどに使われることが多いですが、「ザブトン」の場合は非常にサシが多く柔らかいので焼肉ぐらいの厚さにカットしても、とろけるような味わいとなります。
このように、「ロース」とひとくちに言っても、場所によって特徴が違います。
そのため昨今の焼肉屋では、部位が細かく分けられており非常にメニュー数が多くなっています。
最初に食べたい３つの部位
結論から言うと、最初に食べるべき部位は、脂身が少なくあっさりしている部位です。脂身が多いと口の中に風味が残りやすく、後からに食べる肉の味を邪魔してしまいます。また最初から濃い味のものを食べて後々の肉の味がぼやけてしまうのを防ぎます。そのため、できるだけ味の濃いタレではなく、塩やレモン、ねぎ塩などあっさりした味付けのものを選びます。
あらゆる種類の牛の様々な部位を食してきた筆者が、最初に食べるべきだと思う部位を、３つ紹介します。
タン塩
焼肉でトップバッターの部位といえば、「牛タン」です。牛肉の部位の中でも特に味が濃厚でコクがあり、かつ脂身が少なく非常にヘルシーなことから、最初に食べることで他の肉の味を引き立て、この後に食べる肉の味を一層美味しくします。ビールやハイボールではなく、ごはん派の人も是非試してみてはいかがでしょうか。
ランプ
「ランプ」とは、「サーロイン」の隣、お尻あたりにある部位で、脂肪と赤身とのバランスが非常に良く、柔らかく上品な味わいが特徴です。適度な霜降りがあるため柔らかいのですが、肉本来の濃厚な味を楽むことができます。肉の味を最大限に楽しむのならぜひ、塩でお召し上がり下さい。ワサビ醤油やポン酢などもおすすめです。希少部位なので店によってはメニューにない場合があります。
フィレ
「フィレ肉」と聞くと、非常に柔らかくかつ値段も高いので、メインに食べるものだと思う方も多いと思います。特に最高級部位である「シャトーブリアン」に至っては、1万円を越えるものもあります。しかし、料理を食べ始めて、一番はじめに食べるものが、最も味を強く美味しく感じるものです。「フィレ」は脂身が少なく、かつ非常に柔らかいのに肉の味が濃いという、まさに最初に食べるべき部位にぴったりなのです。少し贅沢に感じるかもしれませんが、「フィレ」を最も美味しく味わうには最初に食べるべきだと思います。
最初に何を食べるかでその後の展開が変わる
前述の通り、最初に食べるべき部位は「あっさりした味の部位」であると言いました。そのあとは徐々に濃い味付けのもの、脂身の多い部位を食べ進めるのがおすすめです。しかしながら、最後の方に「サーロイン」や「三角バラ」などの脂っこいものを食べると、胃もたれしてしまうかもしれません。最初に何を食べるか決めた後は、徐々に濃いものを食べつつ、これだけは食べたいという部位は早めに召し上がることをおすすめします。
焼き方で大きく変わる味わい
食べる部位も大事ですが、その部位に適した焼き加減も重要です。例えば脂身の少なく柔らかい部位と言うのは、水分を多く含んでおり焼きすぎると水分が飛んでしまいパサパサになってしまうため、ミディアムレアぐらいの焼き加減が理想です。逆に脂身の多いサーロインやホルモン系等は、しっかり焼き目をつけてじっくり焼いてミディアムぐらいの焼き加減が理想です。
部位の肉質を見極めて焼き加減を調整することで、自分好みの味わいに近づけることができます。
初心者でも失敗しない焼き方の記事もあるので、合わせて御覧ください。
以上、焼肉で最初に食べるべきおすすめの部位の紹介でした。ぜひ、焼肉を食べるときには、この３つの部位をお試しあれ。